かゆみitch

湿疹

皮膚科疾患の1/3を占めると言われています。
薬剤や花粉、ハウスダスト、細菌などその原因はさまざま。原因物質が皮膚から侵入した際に、異物を排除しようという炎症反応を引き起こした際、健康状態やアトピーなどの体質により湿疹反応を起こします。

湿疹は原因がわかっているもので
接触皮膚炎、脂漏性皮膚炎、貨幣状湿疹、自家感作性皮膚炎、うったい性皮膚炎 皮枝欠乏性湿疹、異汗性湿疹などに分類されます。

治療

基本はステロイド外用となり、その後の経過を診ていきます。

蕁麻疹

蕁麻疹は、赤い発疹(膨疹)が現れ、1日の中で症状が出たり消えたりを繰り返すのが特徴です。
原因は多岐に渡りますが、7~8割は不明であることが多いです。お子様の場合は、風邪や胃腸炎といった体調不良の時に蕁麻疹が出ることが多いようです。
なお、1ヶ月以上続く場合には「慢性蕁麻疹」と診断します。

治療

基本的に内服となります。薬の中には眠気を引き起こすものもあります。車の運転や高所作業などがある場合にはその旨確認して薬を処方します。

とびひ

とびひの正式な病名は「伝染性膿痂疹」と言います。細菌が皮膚に感染することで発症し、 人にうつる病気です。
とびひは虫刺されやあせも、小さなケガでできた皮膚の傷に細菌が入り込み、感染することで発症します。

症状

  • 水ぶくれができるもの:水疱性膿痂疹
  • かさぶたができるもの:痂疲性膿痂疹
の2種類があります。

治療

抗生剤の内服、外用治療が必要です。シャワーや石鹸で良く洗うことも大事です。

かぶれ

皮膚のかぶれの症状は赤み、水膨れ、腫れなどが挙げられ、部位が限定しているのが特徴です。
皮膚科用語では「接触皮膚炎」といいます。
大きな部類でいうと湿疹になります。

かぶれには

  • 一次的刺激性によるもの
  • アレルギー性機序によるもの

の2種類があります。

1.一次的刺激性

洗剤を薄めずに使用したり、手袋使用が勧められている薬品を扱ったりした場合などに起こります。誰にでも起こりうる症状で、当該の薬品等に初めて触れた場合でも起こります。

2.アレルギー性機序

化粧品、植物、金属など発生原因はさまざまです。一次的刺激性とは異なり、何度か当該物質に触れた後に起こります。
2回目以降や数年使用した後、発症するケースが多いです。

治療

症状の程度に合わせて内服やステロイド外用薬で対応していきます。

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎は、皮脂分泌の多い部位(Tゾーン)に診られる、黄色調のかさぶたを伴う赤みが特徴です。皮膚炎が頭部に現れる場合もあり、かゆみを伴うこともあります。

脂漏性皮膚炎は、原因としてマラセチア菌というカビの関与・皮脂の過多・生活の乱れ・食事の偏り・過度のストレスがあります。生後数ヶ月の乳児に生ずるものと成人にみられるものとの両方があります。

乳児の脂漏性皮膚炎・治療

頭髪部や眉毛の部分の炎症から始まり、黄褐色のかさぶたが赤みのある皮膚に付着します。
治療は外用薬を用いますが、月齢と共に症状は軽くなっていく傾向にあります。

成人の脂漏性皮膚炎・治療

頭部や顔面、腋窩など皮脂の分泌が盛んな部位(脂漏部位)や擦れる部位(間擦部位) が、ガサガサしたり赤くなったりする特徴があります。また、ストレスなどで悪化することも多いです。
成人型は慢性かつ再発性で頭部の粃糠様落屑(フケ)の増加や脂漏部位の鱗屑(りんせつ)を伴った紅色局面が多くみられます。

治療は、石鹸やシャンプーを用いた適切な洗顔、洗髪の励行により脂漏部位を清潔に保つことが大切です。
生活リズムを整え、ステロイド外用薬を使用することで軽快していきます。

水虫

水虫は医学的には足白癬(あしはくせん)と言い、日本では2500万人が罹患していると言われております。

診断は皮膚を顕微鏡で検査し、菌糸(真菌:カビ)を確認することで確定します。爪など顕微鏡で確認しづらい場合には培養検査を行う場合もあります。
なお、自己判断で市販の薬剤を使用すると、受診時の検査で陰性となることがあるため、水虫が疑われる場合は市販薬を使用する前に受診されることをおすすめします。

治療

足の水虫に関しては抗真菌薬を数週間外用し、局所の清潔を保って悪化や再発を予防します。
頭やひげなど毛がある部位、爪には内服治療を行います。
内服治療の場合は肝臓に負担がかかることがあるため、月1回の採血検査が必要です。
感染する病気ですので、公共施設などの共有部分に行った際には必ず足を洗う、靴をローテーションで履くといった予防も大切です。

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