皮膚科での診療がのぞましい疾患other

アトピー性皮膚炎

かゆみのある湿疹が、良くなったり悪くなったりを長く繰り返す病気です。
かゆみがひどく眠れない場合もありますが、10歳以上になると自然と軽くなり、ほとんど治ってしまうこともあります。
乳幼児の時のアトピー性皮膚炎が悪いままだと、成長につれて食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎など他のアレルギー症状が出ることもあります。そのため、現在ではなるべく良い肌の状態を維持することが大事と考えられています。

当院では患者様の状態によりプロアクティブ療法積極的に行っております。
プロアクティブ療法はかゆみなどがない落ち着いた状態でも時々ステロイドの外用を使用し悪化を予防する方法です。

尋常性乾癬

尋常性乾癬とは、炎症性角化症という皮膚疾患です。皮膚から少し盛り上がった赤い発疹の上に、銀白色の垢が付着してポロポロとフケのように剥がれ落ちるのが特徴で、「皮膚の炎症」と「表皮の新陳代謝の異常」の2つの側面を持っています。

また症状のない皮膚を掻いたり傷つけたりすると、そこに症状が出てくることがあり、「ケブネル現象」と呼ばれています。
日本では、親が乾癬で子どもが発症する可能性は約5%と言われています。なお乾癬はうつることはありません。完全に治る、という治療が確立していないため、ほとんど症状のない状態を長期間保つことが目標です。

乾癬の原因

はっきりとした原因はまだわかっていません。体質的な要因(遺伝的素因)に気候、ストレス、風邪、喫煙、飲酒、食生活などの外的因子と糖尿病、脂質異常症、肥満といった内的因子が加わって発症すると考えられています。

乾癬の治療

治療は大きく分けて外用療法・内服療法・光線(紫外線)療法・生物学的製剤の4つの方法があります。

外用療法

主にビタミンD3外用薬、ステロイド外用薬及びこれらの配合外用薬が用いられます。

内服療法

内服薬は他の治療法と組み合わせて用いられることが多いです。
レチノイド、シクロスポリン、アプレミラストなどを使用します。

光線(紫外線)療法

光線療法は、光源ランプを用いて、症状のある部位もしくは全身に紫外線を照射して過剰な免疫作用を抑える治療です。紫外線にはいくつかの種類があり、乾癬の治療では長波長紫外線(UVA)と中波紫外線(UVB)が用いられます。
主な副作用は日焼けや色素沈着です。
当院では全身タイプの光線照射器はないため広範囲の照射が必要な場合は適切な施設へ紹介させていただきます。

生物学的製剤

これまでの治療で効果が見られない患者様が主な対象です。
当院では行うことはできないため、適切な施設へ紹介させていただきます。

皮膚ガン

皮膚がんの種類は多く、高齢の方に出現しやすいものから、比較的若い30代前後に発症するもので幅広く存在しています。
皮膚は直接目に見える部位ですので早期発見しやすいとも言えますが、自己判断の結果、 がんが進行してしまうケースもまた見受けられます。
当院では、診察と検査によって悪性腫瘍が疑われるものの診断を行い、悪性が疑われるものに関しては速やかに高次医療機関へご紹介しております。
いずれにしても、自己判断せず気になることがありましたらまずはご来院ください。

褥瘡

長時間同じ姿勢でいると持続的に圧力がかかり、さらに摩擦、ずれ、 尿失禁、便失禁などもかさなり皮膚の壊死や潰瘍となった状態です。

高齢人口の増加に伴い寝たきり高齢者の5~10%に褥瘡が発生すると 考えられています。

褥瘡対策の基本は、栄養、ADL(日常生活動作)の改善、除圧です。

褥瘡治療

壊死組織の除去。
感染の予防。
適切な湿潤環境の維持。
十分な栄養。
以上が大事になり褥瘡の状態により外用を変えていきます。

ラップ療法などもありますが医師の指導の下に行う方が安全です。

褥瘡の予防

除圧が非常に大切です。
体位変換は2時間を超えない範囲で実施することが望ましいです。
また、マットレスの変更。好発部位へのフィルム貼付も効果的です。

ご来院・ご相談はお気軽に

皮膚のことでお悩みでしたら、お花茶屋駅にあるお花茶屋くじら皮膚科まで、
まずはお気軽にお問い合わせください。