”パンと牛乳は今すぐやめなさい!” 著:内山葉子
現在待合に本をおいています。
普段の生活で注意できること、参考となること
”パンと牛乳は今すぐやめなさい!”
著:内山葉子
以下抜粋
パンと牛乳が深く関わって発症、あるいは悪化する症状・病気は多岐にわたります。
原因不明の湿疹やかゆみ、蕁麻疹、花粉症、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎など
(皮膚科関連のみ記載)
小麦製品の中でも特に悪いのが「パン」
小麦が悪い主な理由は、ちょうなどにダメージを与える「グルテン」を多く含むことです。実際にパンを3週間程度やめていただくだけで大部分の人は劇的に体調が良くなります。
小麦のたんぱく質「グルテン」の怖さ
小麦のグルテンと、人のいくつかの臓器や体内物質とは、その構造がよく似ています。そのため、脳、神経細胞、肝臓、甲状腺、膵臓、心臓などがグルテンと間違われて攻撃されることがあります。
パンで起こりやすい反応性低血糖
精白された小麦粉は、血糖値を上げやすい食品です。小麦には、ほかの穀物に比べて、「アミロペクチン」という、血糖値を急激に上げるデンプンが含まれているからです。パンを食べると、急激に血糖値が上がり、それに伴ってインスリンが急激に分泌されます。
インスリンが急激に増えたあとはその作用で血糖値は下がります。このときインスリンが過剰にでてしまい、血糖値が下がりすぎて低血糖になることが少なくありません。
有害な糖化物質が蓄積して糖尿病、認知症を招く
パンを常食して高血糖が続くと、「糖化」と言われる反応が起こり、身体に有害な糖化物質がつくられるという弊害もでてきます。身体や細胞の「コゲ」のようなものです。糖化物質を身体に溜め込むと、細胞の「サビ」でもある酸化や炎症が起こりやすくなり肌のシミ・シワをはじめ、動脈硬化、腎障害、神経障害など様々な場所のダメージがすすみます。そのため、シミが多い方は内蔵のトラブルがあるかもしれません。
パンを食べると特にお腹周りが太る
現在の小麦は、品種改良によって消化されにくくなっています。小麦には、未消化物を腸管から取り込みやすくする作用もあるため、パンを食べると、よけい未消化物が身体に入りやすくなるのです。その未消化物は、体にとって不要で、できれば体内にいれたくないものです。そこで、体は一種の自己防衛のために、不要な未消化物をためておく「倉庫」をつくります。それが内臓脂肪です。ですから、パンを多く食べて未消化物がふえるほど、内臓脂肪がふえやすくなります。
その他にも有害な症状がありますが詳しくは書籍をご確認ください。
牛乳の最大の問題は「体にいい」という思い込み
乳製品のなかでは、牛乳がいちばんメリットが少なく、デメリットが多いからです。牛乳・乳製品の問題となるもので重要なものが、タンパク質のガゼインです。
人は牛乳のタンパク質を分解できない
カゼインはα型ガゼイン、β型ガゼイン、κ型ガゼインの3種のタンパク質です。人が消化できるのはβ型です(母乳のカゼインは主にβ型)生の牛乳ならα型を分解する酵素も一緒にとれるので問題ありませんが、現在の牛乳は加熱してあり、酵素は働きません。そのためα型カゼインは、人間には消化できないです。
人間が消化できないα型ガゼインはアレルゲンとなりやすいため、遅延型アレルギーの原因にもなります。牛乳は、鼻周辺のペンパ組織に反応しやすいようです。
日本人に不足がちな鉄の吸収を阻害する
α型カゼインは、胃に入ると、胃液と反応して、カードとも呼ばれる乳餅(乳中のタンパク質が酸で凝固したもの)を作ります。牛乳はカードを作ることで、ビタミン・ミネラル全般の吸収不足をもたらします。日本人、特に若い女性では鉄不足が多く見られます。牛乳がその吸収を阻害してしまします。
牛乳は骨を強くするどころか弱くする
牛乳中のカルシウムは、多くがα型カゼインと結合しているため、胃の中ではイオン化せず、吸収されにくくなっています。牛乳を加熱滅菌することで、カルシウムはリン酸カルシウム塩いう物質に変化し、体はそれを使えなくなります。
牛乳を飲むと、消化されにくいタンパク質を多く摂ることになり、腸の中にタンパク質の構成成分である窒素の残留物がふえます。この窒素残留物が吸収されて血液中にふえると、血液が酸性に傾きそうになるため、体はそれを元来の弱アルカリ性に戻そうとします。血液のpHは、常にアルカリ性の狭い範囲で保たれてるようにできているからです。血液を弱アルカリ性に戻すために、体は血液中のカルシウムをふやします。体内のカルシウムは、血液を弱アルカリ性に保つ役目もしているのです。そのため必要なカルシウムは、骨から溶かし出されます。つまり、牛乳を多く飲んだ人のほうがカルシウム量が少なくなるのです。
ホルモンバランスをくずして発がんリスクが増大
牛乳は本来、牛の赤ちゃんが体重を1日1kgふやすために、必要な成長ホルモンが含まれています。この成長ホルモンは「IGF-1」と呼ばれるものです。IGF-1と乳癌・前立腺癌などの関連を報告する論文は多く見られます。
他に牛が接種する遺伝子組換えホルモン、エサは遺伝子組み換え穀物、病気も発生しやすいので抗生物質も投与されている可能性があり、それらは牛乳の成分に反映されます。
日常生活と炎症性皮膚疾患
Daily Lifestyle and Inflammatory Skin Diseases Int. J. Mol. Sci. 2021, 22(10), 5204; https://doi.org/10.3390/ijms22105204
こちらにもグルテンとアトピー性皮膚炎、乾癬との関連が指摘されています。