ネイリストの接触皮膚炎 アクリル樹脂のかぶれについて
アクリル樹脂による接触皮膚炎は手袋をしても防ぐことは難しいです。
ポリエチレン手袋<ビニル手袋<ラテックス手袋<ニトリル手袋<ネオプレン手袋
上記ではネオプレン手袋が防御効果が高いです。
アクリレートは揮発性があり、手だけでなく、顔面・頸部にも皮疹がでます。
そのためフェイスシールドの使用が望ましいです。
また、硬化する前のアクリルモノマーは揮発性があり手袋でも防御が困難です。
ニトリル手袋やネオプレン手袋を二重にして使い30分ごとに交換することが望ましいです。
かぶれない方も、今後かぶれないために予防で早期から手袋を使用することが望ましいです。
2-HEMA陽性の場合
・ジェルネイルの施術は不可
・ECAが陰性ならネイルチップは使用可能
・歯科治療材料に含有されているため、歯科医療施術時は注意
EMA(Ethyl methacrylate)
・アクリルネイルは使用不可
・2-HEMA陰性ならジェルネイルは可能(交叉反応可能性あり)
・ECAが陰性ならネイルチップは使用可能
・歯科医療施術時は注意
ECA(Ethyl cyanoacrylate)
・ネイルチップは不可
・2-HEMAやEMA陰性の場合はアクリルネイル、ジェルネイルは使用可能(交叉反応の可能性あり)
・まつげエクステンション、ダーマボンド、アロンアルファ使用不可
第122回日本皮膚科学会総会より