ニッケルアレルギー
ニッケルはニッケルメッキや合金に用いられ,装飾品などに含まれるほか,食品中にも存在します。
下記を目安に避けましょう
身につける物
・アクセサリー全般(ピアス、ネックレス、指輪、時計、ブレスレット、メガネの金属フレーム)
・衣類の金具(ジーンズのボタン・リベット、ベルトのバックル、ブラのホック、ファスナー、下着の金具)
・金属製の腕時計の裏ぶたやバンド
・コイン、鍵、金属クリップやホチキス針、工具
電子機器
・スマホやタブレットの金属フレーム・ボタン
・イヤホンの金属プラグ、ワイヤレス充電ケースの接点
・ノートPCの金属パームレストや外装
調理・食器
・ニッケル溶出の多い安価なステンレス製器具やカトラリー
・缶詰や金属製のプルタブに直接長く触れること
・酸性の料理(トマト・酢など)を金属鍋で長時間調理・保存
推奨代替:ガラス、陶器、ホーロー、シリコン、木製。ステンレスは316L(低炭素で耐食性の高い医療・装飾向け高級ステンレス)など溶出が少ないものを選ぶ。
医療・美容
・ニッケルを含む歯科金属、装具、ピアス用金属
・カミソリ・爪切り・ビューラーなど金属が直接肌に当たる物
・美容室や施術での金属器具接触
受診・施術時は必ず「ニッケルアレルギーあり」と申告し、非ニッケル材へ変更を相談。
仕事・学校
・ドアノブ、工具、事務用品(金属クリップ、ホチキス)
・長時間の金属接触作業
対策:手袋着用、作業後すぐ手洗い。
食品(全身症状や手湿疹が続く場合に検討)
・高ニッケル食品の頻回摂取を控える:カカオ(チョコ・ココア)、ナッツ、豆類、そば、オートミール、貝類(牡蠣など)、紅茶、缶詰
コーティング・見分け方
・肌に触れる金属部分に透明マニキュアや専用コーティングを塗る
・ニッケル検出液(スポットテスター)でチェック可能
・「ニッケルフリー」「ノンニッケル」表記でも金具やメッキに注意
比較的安全な代替素材(個人差あり)
・チタン、プラチナ、ハイカラット金(K18以上でも合金にニッケルが入る場合があるため要確認)、サージカルステンレス(316L等)、樹脂・プラスチック、セラミック、シリコン
日常のコツ
・汗は溶出を増やすので、汗をかいたら早めに拭く。スポーツ時は金属を外す。
・新品の濃色デニムやベルトは当て布を使い、金具が直接肌に触れないようにする。金具部分をマニュキュアで保護することでかぶれを防げることもあります。
・金属製品はケースやカバーで覆う(スマホ、PC、鍵など)。



