イボ 尋常性疣贅
一般に”いぼ”と言われるものにはウイルス感染による”いぼ”とウイルス感染ではない”いぼ”があります。
ウイルス感染による”いぼ”
・尋常性疣贅
・水いぼ(伝染性軟属腫)
ウイルス感染でない”いぼ”
・老人性疣贅/脂漏性角化症
・アクロコルドン/スキンタッグ(軟性線維腫)
ウイルス感染による尋常性疣贅(ウイルス性いぼ)について説明します。
写真 Wikipediaより
原因
ヒト乳頭腫ウイルス(ヒューマンパピローマウイルス:HPV)というウイルス感染によって発症します。うつるのですが簡単には伝染りません。皮膚や粘膜の小さなキズ(目に見えないぐらい小さなキズ:手荒れ、ひげ剃り)に入り込んで感染します。そのため、肌が荒れていると伝染って多発することがあります。手荒れは注意です。
図:小太郎HPより
図のように皮膚の奥に感染し表皮(皮膚の表面)に症状がでてきます。
大元の”いぼ”のボスは皮膚の奥の方にいるのです。
治療方法
・冷凍凝療法(液体窒素)
・化学的治療(モノクロ酢酸、グルタルアルデヒドなど)
・薬理学的治療(サリチル酸ワセリン、ヨクイニン、D3製剤)
・その他(いぼ地蔵)
上記治療方法を組み合わせて治療を行っていきます。
いろんな治療がありますが、これをやれば絶対に治るという治療はありません。また、どの治療法を用いても1回で治ることは難しく何回も繰り返して治療を行う必要があります。
治療は1-2週間に1回行い子どもでは3-6ヶ月。大人では6-12ヶ月治癒までにかかることが多いです。いつ治るというのは人それぞれではっきりとはわかりません。
冷凍治療(液体窒素療法)が一般的ですが痛みを伴う治療となるため、治療継続が困難な場合は他の化学的治療、薬理学的治療を優先して行うこともあります。
・モノクロロ酢酸
・ステリハイド
・スピール膏 など
また、難治の場合は3-6ヶ月で治療をローテーションすることもあります。