38歳 女性

慢性じんま疹で当院治療中でしたが1ヶ月小麦を除去したところじんま疹がでなくなったと報告を受けました。

 

検査などは行っておりませんのではっきりとした原因は不明ですがこれはリーキーガットなどの胃腸の症状が関係していたかもしれません。

 

◯リーキーガット症候群とは

小麦製品に含まれるグルテンの分解物であるグリアジンは小腸粘膜をあらします。

小腸粘膜が荒れると普段は吸収されない物質が体内に入ってくることになります。

(具体的にはグルテンの分解物であるグリアジンが上皮細胞に結合すると、上皮細胞内に信号が送られゾヌリンというタンパク質が過剰に分泌されます。分泌されたゾヌリンは、上皮細胞自身に改めて結合し信号を送り、その結果、タイトジャンクション(:小腸のバリアー)を形成しているタンパク質どうしの結合がほどける。)

 

体内に入った食物成分は体内では異物と認識されるため、免疫の攻撃を受けることによって炎症が引き起こされ、その炎症は慢性的に続きます。

 

慢性的な炎症によりさまざまな不調があらわれます。

皮膚では湿疹、アトピー性皮膚炎、ニキビ、じんま疹などです。

その他皮膚以外にも様々な症状がでてきます。

 

治りにくい皮膚症状は慢性炎症のシグナルの可能性があります。

 

思い当たる方はまず小麦製品を1ヶ月中止してみるのも良いかもしれません。

お花茶屋くじら皮膚科