癜風の症状と治療方法
癜風とは
癜風(でんぷう)は皮膚真菌症の一種で、マラセチア菌(Malassezia)という皮膚常在菌が原因となる疾患です。主に暖かく湿度の高い環境で発症しやすく、思春期から若年成人に多く見られます。
症状
癜風の主な症状は以下の通りです:
- 斑点、シミ:皮膚に白色〜淡褐色の斑点が現れます。
- 境界明瞭:病変部は健常皮膚との境界が明瞭です。
- 軽度の鱗屑(りんせつ):患部に微細な粉のような鱗屑が見られることがあります。
- かゆみ:多くの場合、かゆみはないか軽度です。
- 分布:胸部、背部、肩、上腕など、皮脂腺の多い部位に好発します。顔面に発症することもあります。
- 日焼け後に目立つ:健常皮膚が日焼けで黒くなると、癜風の部分が白く残るため、より目立つようになります。
診断
- 直接鏡検:病変部の鱗屑をKOH溶液で処理し、顕微鏡で観察すると、短い菌糸と胞子が確認できます。
治療方法
癜風の治療には以下の方法があります:
1. 外用療法
- 抗真菌剤含有クリームやローションを1日1〜2回、2〜4週間塗布します。
2. 内服療法
- 広範囲に及ぶ症例や外用療法で改善しない場合に考慮されます
予防と生活指導
- 湿度の高い環境を避ける:特に夏場は汗をかいたら早めに拭き取り、着替えるようにします。
- 通気性の良い衣類を着用する:綿素材など、皮膚を蒸れさせない素材を選びます。
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お花茶屋くじら皮膚科