粉瘤とは、皮膚の下に袋状の出来物ができ、皮膚の垢や皮脂がたまってできたできものです。大きさは数mmから数cmでしばしば中央に黒点上の穴があります。強く圧迫するとその部位から白い米糠状の物質が出ることがあります。

中央の穴と、そこから米糠状の物質がでると粉瘤でほぼ間違いありません。

上記症状がない場合は粉瘤でない可能性も考えなければなりません。

 

 

顎の粉瘤。中央に穴があり。

 

粉瘤自体は自然と消滅することはないのですが

赤く腫れた場合は、まれに消失することがあります。

これは非常にまれですのであまり期待せず、

気になる方は切除をお勧めしています。

 

切除方法は大きく2通りあります。

1.くり抜き法

2.皮膚を紡錘形に切ってその後縫合する。

 

1.の利点は傷跡が小さいことですが、再発の可能性が2の方法より高くなります。

なるべく再発しないよう可能な限り袋は摘除していますが炎症を繰り返していたりすると袋の一部が周囲とくっついて取り除くことが難しくなるためです。

大きい粉瘤の場合は縫合する場合もあります。

2.通常の切除方法で再発は1の方法より少なくなります。

必ず縫合するため抜糸に来院してもらう必要があります。

大きい場合はドレーン(血がたまらないようにする管)を留置することがあります。

 

炎症で赤く腫れている場合や、ぶよぶよして膿が溜まっていそうな場合は

切開をして(小さく穴をあけて)膿を出す処置を行います。その際、袋を取れる場合は取っていますので(へそ抜き法)うまくいくと再発はありません。

 

気になる方はお気軽にご相談ください。

お花茶屋くじら皮膚科